黄昏に歌え なかにし礼　美空ひばり 石原裕次郎 美輪明宏 昭和歌謡史に残る人々との交友と、自伝的3部作の完結編！

自宅保管の品です。大変美品ですが、画像にもありますように、古いもので表紙や帯など経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。


黄昏に歌え 　なかにし 礼

美空ひばりのレコーディング、石原裕次郎との出会い、美輪明宏の魅惑的な歌唱、何より、なかにし礼自身の波瀾に満ちた人生。昭和歌謡史に残る人々との交友と、詩作の秘話を初めて赤裸々に小説化した、『兄弟』『赤い月』に連なる自伝的3部作の完結編！

歌は、いかにして詩人の魂に舞い降りるのか？美空ひばりのレコーディング風景、石原裕次郎との運命的な出遭い、美輪明宏が歌うシャンソンの魔力―なかにし礼とという作詩家の軌跡＝奇跡を、昭和史に残るスター達との交流から赤裸々に小説化した、『兄弟』『赤い月』に並ぶ自伝的三部作、ここに完結。

レビューより
煌めく昭和の大スター達に゛囲まれ゛ながらも、実兄の為に全ての名声を失いそうになるなか、なかにし礼という希代の芸術家の魂は、美と才能と優しさを備えた女達に支えられ、逆境から一寸刻みに這い出して次々に名作を生み出していく。
心に甘く響く愛、切ない悲しみ、奮い立つ勇気、そしてこの上ない人間の感動がここにある。
彼の新作「生きる力」の原点となる名著。


昭和の時作った数あるヒット曲の中で、「知りたくないの」の作詞エピソードほどすごいものはない。ワルツ、ヨナ47ぬき（日本的）、叙情的、「過去」という言葉、などなど。知れば知るほどこの詞のすごさが分かってくる。「石狩挽歌」「人形の家」「天使の誘惑」あげたらきりがない名曲ばかり。聴きたくなってきた。


極悪非道な兄につきまとわれ、次から次へと増える借金を押し付けられ、筋の悪い借金取りに追い回され、なかにし礼は家族とも離別し、世を忍ぶホテル暮らし。もうとても詞を書く気力も集中力もない。そんなどん底に現れた出版社の女、服部リマ。彼女に翻弄されながらもかつての閃きを取り戻し、ヒット曲を産み出していく。満州の牡丹江に生まれ、命からがら帰国を果たし、シャンソンの訳詩から、石原裕次郎との出会い。なかにし礼の歴史がその時々歌をちりばめながら、走馬灯の如く、語られていく。