田中角栄頂点をきわめた男の物語 オヤジとわたし 早坂茂三　私はオヤジの家来になった 政治の舞台から内幕まで天才政治家の生の姿を描く

自宅保管の品です。中身は大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年変化はございます。画像にもありますように、下部の一部のページに保管時の悪さから小さな折り目がございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。


田中角栄 頂点をきわめた男の物語 オヤジとわたし
早坂 茂三 (著)


新聞社の政治部記者時代に田中角栄と出会い、以後23年間、敏腕秘書として勇名を馳せた著者が、政治の舞台からプライベートまで、天才政治家の生の姿を活き活きと描く。貧より身を起こし、不屈不撓(ふくつふとう)、小学校卒の角栄が、54歳の若さで日本の最高指導者に登りつめた秘密のカギは何であったのか? 秀才官僚はなぜ角栄に心服したのか? 憲政史上最大最強の人脈はどのようにつくられたのか? 刊行当時ベストセラーとなった著者渾身のデビュー作、待望の復刊。『オヤジとわたし』を改題。

○〝左翼の季節〟は終わった、○戦後デモクラシーが生んだ“人民の子"、○大平正芳との友情、○なぜ小学校卒で総理大臣になれたか、○裁判にも終始一貫、背すじをのばして、○政治の根っこは“義理と人情"、○嫁は下からもらえ、婿は上からもらえ、○政治は国民生活の片隅にあるのがいい、○白か黒かでなく、真理は中間にあり etc.



序章 私はオヤジの家来になった

第一章
未来は青年のものだ
北辺のハナタレ小僧
土方は地球の彫刻家である

第二章
田んぼの中から一言、「泣くな!」
米よこせデモのプラカード
マリア様なのかもしれない

第三章
拾ってくれる神様がいた
昔の記者と今の記者
“左翼の季節"は終わった

第四章
「君、いくらか出してくれんか」
オヤジの処女演説――若き血の叫び
「行人よ、余は田中角栄である。この下に眠る」

第五章
戦後デモクラシーが生んだ“人民の子"
大平正芳との友情
秀才官僚がなぜオヤジに心服したか

第六章
ウオッカをあおっても酔えない現実
ジョージ・オーウェルの世界
イワンのロシアとソ連が違うところ

第七章
懐石料理より奥さん手製のチャーハンを
郷里の味はスケソウダラにミガキニシン
母の法要でイワシの塩焼きが目玉商品

第八章
ゴルフは三貫目の本と三ヵ月の猛練習から
超特急ゴルフでも一ホールごとに真剣勝負
稚気あふれるプレイヤー、グリーンを行く

第九章
「わが身は信長である」とオヤジが言った
一心不乱の集中力
嫁は下からもらえ、婿は上からもらえ

解説――闇と沈黙 加藤康男


レビューより
本書では、角栄が、小卒で高学歴でなかったにもかかわらず、首相になれた裏には、すごい暗記力、勉強量、そして、行動力があったことを明らかにしています。また、バセドー氏病であった事実を明らかにし（男性では珍しい）、角栄の多弁、多汗はそのためであったのではないか、と推測しています。そして、政治家で心を許したのは、西村栄一、二階堂進、大平正芳だけであったこと、自身の池田勇人への親近感、河野一郎への嫌悪感、なども明らかにしています。角栄の食生活は、意外と庶民的であったようですが、ともかく塩辛いものが大好きであったようで、私は、これが脳梗塞の大きな原因であったのではないか、と思います。



田中角栄、日本列島改造論で一躍有名になり、ロッキード事件でどん底に落とされたが、秘書早坂は真相を知ってた。