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安岡正篤先生詩歌集 浮生有情集 全国師友協会 「竹影培を拂ふ、鹿動かず 月輪沼を穿つ、波に痕なし」といふ醉古堂劍掃の句 童心残筆の序文
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商品詳細情報
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新品 ：76668187772
中古 ：76668187772-1 |
メーカー | b69179 | 発売日 | 2025-04-21 05:49 | 定価 | 4500円 | ||
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浮生有情集
安岡正篤先生詩歌集
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和歌
俳句
漢詩
戦
和歌
俳句
長詞
漢詩
戦
和歌
俳句
長詞
漢詩
一、諸方から拾收したものだけに、多く年代が明らかでなく、大別して戦前・戦中・戦後とした。
一、随分多くの作品が集まったが、先生は紙の無駄使ひなりとて、遂にこの通り俳句一百、和歌一百五十、漢詩其他二百といふことになった。
一、題名は先生が附せられたもの。 題字は佐藤光生氏筆である。挿繪は先生と心交の深かった故新井洞巖畫伯の遺作である。
昭和三十四年十月十日 編輯委員
あとがき 上梓線起 ・・・画像10
『私は大自然の様に、凡てなるべく痕述を留めぬことを心がけて居る。自作の詩文も書きつ放し、遣り放つし、時に人の世話もするが、後は忘れて報を求めぬ。死後も、一語の功勲に及ぶものなく、僅かに一片の苦碑を留むるのみなる古英雄など、最もゆかしく思つてゐる。』
これは、安岡先生二十餘年前の舊著「童心残筆」の序文の一節である。
「竹影培を拂ふ、鹿動かず。 月輪沼を穿つ、u波に痕なし」といふ醉古堂劍掃の句や、又蘇東坡が弟・子由に送った文中の一節
「性に任せて逍遙し、録に随って放職す。 ただ凡心を儘すのみ。別に勝解無し」の如き、先生の好んで口に筆に引かれるのを味見ても、そこに先生心奥の一面をうかがひ得て、誠にゆかしく感ぜられる。
しかして、我々門弟子の立場に返って考へて見ると、師の「書き放つし」て来られた詩文の如く、我等も亦、先生に産みおとされて全國に散在し、夫々のa立場から一橙行を勤んで居るわけであるが、師の教に乳慕の思ひを忘れることが出来ない。日々の仕事に追はれ思案に苦しむ際、時に師の片言語が念頭に浮かんで心をまされるのである。世の論文照心の筆等の外に、暗誦し時折口ずさむ詩歌のなつかしさは殊の外であつて、これらを是非編輯して散逸を防ぎたいとの意見は以前からあり、各地道友からも時折の便りにその希望が寄せられて居た。
偶々昨年二月先生還暦に當り、「師と友」も百号に達したが、まづ還暦のお祝が計画されたが先生笑って許されず、そこでせめてもの、記念事業としてこれを実現させたいとの議が起り、m有志数回の打合せの末、 安岡正篤先生詩歌編計画として、これを百号誌上に発表したのであった。
初め、安岡先生には、詩歌は自分の技である。今、世道を憂へ、国連の前を案ずることの痛切な時に、技についての出版等に力を促すべきでないと、 仲々お許しがなかったのであったが、小生等度々の願出でから、最後に希望者の間に頒布するのみならばと、遂にお受入れを頂いた次第であった。
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