洋書 古代ローマの詩人 オウィディウスに帰される教訓詩 ハリエウティカ (釣りについて) The Halieutica Ascribed to Ovid ●叙事詩 韻律

【英語洋書】 古代ローマの詩人・オウィディウスに帰される教訓詩「ハリエウティカ」 (釣りについて) 『The Halieutica Ascribed to Ovid』c1950年J.A. Richmond 編University of London (ロンドン大学) : Athlone Press 刊viii, 120 p　　22 cm 　　ハードカバー　　ISBN：なし ※終了日の違う出品物もまとめて発送可能です。取引ナビにその旨御連絡お願いいたします。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　■コンディション　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カバー・クリアカバー付属。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やや古書臭、全体的に若干ヤケ、表紙に軽い反りがあります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カバー背に退色・部分的に薄いくすみ・ややスレ・数ヶ所に小裂け、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリアカバーにシワがあります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　また天に数点の小シミがあります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本文は特に問題はありません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●プーブリウス・オウィディウス・ナーソー 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(Publius Ovidius Naso、紀元前43-紀元後17年または18年)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　帝政ローマ時代最初期の詩人の一人。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　共和政末期に生まれ、アウグストゥス帝治下で平和を享受し、繁栄する　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ローマにて詩作を行いました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　エレギーア形式で詠まれた『愛の歌』や『恋の技法』などの恋愛詩集や、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　叙事詩の形式で詠まれた『変身物語』などがよく知られています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『変身物語』は15巻12000行あまりの大作で、韻律としてヘクサメトロスを　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　用い、神話伝説上の数々の変身譚を語り、一般にギリシア・ローマ神話の　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　集大成と受け取られています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　存命中から絶大な人気を博したオウィディウスでしたが、紀元後8年に　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アウグストゥス帝の命により黒海に面した僻地に追放され、そこで生涯を　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　閉じました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ラテン文学史上は「黄金の時代」の掉尾を飾る詩人とされ、その詩作品は　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　後期古代から中世にかけての時代に多くの詩人に模倣され、西洋美術と西洋文学に　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　絶大な影響を与えました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最後のラテン恋愛悲劇作家とも。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こちらの『Halieutica (釣りについて)』は、ヘクサメトロス134行が伝わる　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　教訓詩の断片で、すべての動物たちが自分の身を守る能力を持つと語るところ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　から始まります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大プリニウス (古代ローマの博物学者、政治家、軍人) は『ハリエウティカ』が　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オウィディウスの作であって、彼が晩年にトミスで作ったものであると　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　述べましたが、近代以降の学者はこの詩の作者をオウィディウスに帰した　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　プリニウスの説は間違いであって、オウィディウスの真作ではないと　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　考えています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　■送料：全国一律370円
 HZ KIK-012 (NY)